嗅覚障害を根本的に治療できる施設は稀である。現医学では治療法がないとされる。上頚神経節ブロックで治療した治療成績。
全4例
- 症例1 2か月前から嗅覚脱失、4回の治療で全治
- 症例2 3年前から嗅覚ほぼ完全消失、治らないと言われている。9回でかなり回復。
- 症例3 12年前からの嗅覚消失。6回治療で無効。
- 症例4 約3年前からの嗅覚消失。3回治療で少し改善したのみ。
考察
少し改善を無効ととれば、有効率は50%。症例2は神経細胞が壊死しているので治ることは絶対にないと言われていた症例であるが現在は様々なにおいの識別が可能となる(まだ完全ではないので治療中)。
3回で治療を終了した症例4は、もう少し継続すればさらに改善していたのではないかと思われる。上頚神経節ブロックの効果は実感できるため、今後、嗅覚障害例をさらに集めて報告したい。