ゴルフ肘・野球肩・TFCC

関節を壊すことはスポーツにつきものです。もちろんスポーツ選手だけでなく関節を傷める方は多いでしょう。しかし、現医学では手関節・肘関節・肩関節内に注射するという治療法が確立されていません。その一番の理由は関節内注射の料金設定が不当に安いからです。関節内注射は簡単な手技ではなく、熟練された技を必要とします。熟練しなければうつことができない難しい注射の料金が一律¥800-ではそれを行う医師はいなくなります。熟練の技はそれよりも一桁高い料金設定が妥当です。このようにして熟練した関節内注射の技術を持つ医師は年々減少して行き、「お金なんてどうでもいいから患者の役に立ちたい」と願う医師だけが関節内注射の技量を伸ばしていくことができました。


ここではゴルフ肘・テニス肘・野球肩など、関節外病変の病名を羅列しましたが、それらの病気の中には関節内病変が潜んでいます。しかし、スポーツ整形外科では関節外病変のみ治療しようとするので関節内病変を見逃されます。また、関節内病変が疑われたとしても、正確に手首・肘・肩の関節内に注射ができる医師はほとんどいませんので、治療ができないという状況にあります。


スポーツ整形で治らない痛みは、一度だけでもよいので関節内注射を受けるべきであり、それがプロスポーツ復帰への足掛けとなることがあります。


TFCCが治るのか?

TFCCとは手首の関節内にある尺側の軟骨のクッションの損傷です。整形外科的には「まず治らない病気」として有名です。「治らないから手術をする」と整形外科医は宣言しますが、私は関節内注射に寄って数十例のほぼ全治実績をもっています。同様に柔道をして肩を壊した患者が「肩関節唇の手術」を受ける直前に肩関節内注射を行い全治にさせています。私の注射は整形外科の見解と大いに異なります。


関節内注射の反対勢力

関節内注射の反対勢力とは、関節を外科的に治療しようとしている勢力、そして人工関節を作っている会社の勢力です。すでにヒアルロン酸では変形の進展を抑制できないことは常識で、ステロイドを使用しない限り関節内注射は意味がありません。よって反対勢力はステロイド注射のリスクを誇大広告するという戦略をとることになっています。


私はその逆手をとって、ステロイド注射をリスクなく行うための使用量や使用間隔、運動指導などを徹底的に研究し、今まで合併症を起こさなかったという実績を持ちます(こちらが文献)。特に、プロスポーツ選手は治療の合併症で関節を損傷を過度に恐れるがあまり「西洋医学を信じない」という方が多いでしょう。そして最終的には手術を選ぶ方が多いように思います。しかし、私のように安全なステロイド使用を研究している医師もいるということを頭の片隅にとどめておいてください。