指関節内注射 指の第一関節周囲が腫れるのをへバーデン結節、第二関節が腫れるのをブシャール結節と言います。確実に指の関節内注射ができる医師はほぼいませんのでこれらの治療は「できないこと」になっていますが、私は指関節内に注射する高度な技術を持っていますので治療ができます。
つまり、へバーデン結節は「治せない病気」ではなく「治す技術がない病気」です。指の痛みは「物をつかめなくなる」ため非常に不自由ですが「治す技術を持つ医師がいない」ために放置するしかありません。もちろん、指関節内に注射ができる医師がいれば、これらは「かなり治せる病気」となります。そして私は治療実績を持ち、外来でしばしば治療しています。
指の痛みはへバーデンに限らず、親指の付け根がシバシバ痛くなり変形していきます。親指の付け根が痛むと、物がつかめなくなりとても不自由で仕事ができなくなります。当然ながら私は親指の付け根の関節内注射も行うことができます。
見よう見まねは危険
こうした文章を読み、見よう見まねで「よ~し、私も指関節に注射をしてみよう」と考える医師がいると思いますが、それは危険ですのでお勧めしません。
技術がないのに試すということをすると指関節を傷つけて感染症を起こす危険があるからです。
患者から聞いた話ですが、以前、指に注射をしてもらったことがあると言います。看護師が指を思いっきり引っ張り、その間に医師が指関節内に注射をするというやりかただったそうです。とにかく気絶しそうなほど痛かったといい、そして効かなかったという笑い話です。少し引っ張ったくらいでは関節に隙間ができません(笑)。
実際、関節には隙間などありません。レントゲン写真で隙間に見えているのは軟骨です。だから指関節に注射をするのなら、隙間に入れるのではなく、注射液で隙間を作るというイメージになります。どちらにしても見よう見まねで簡単にできる注射ではありません。
外反母趾に効果てきめんの注射
当然ながら私は足の指関節にも注射ができます。外反母趾の変形や痛みも改善させることができます(外反してしまった指の完治は無理ですが)。足の指は手の指よりもはるかに簡単です。足の関節は手指の関節よりも大きいからです。