三叉神経痛

三叉神経痛

目の奥、こめかみ、こめかみなど耐え難い痛みが起こるのが三叉神経痛です。三叉神経痛の原因は現医学では解明しきれていないという大前提(真実)があることを決して忘れないでください。にもかかわらず「三叉神経痛は数十秒しか続かない。5分以上続くものは三叉神経痛ではない」などという医師も存在しており、現医学で判明していないものに対して「断定的に診断しようとする医師たちの傲慢さ」を感じます。そうした傲慢に惑わされてはいけません。

「痛み」に関して、人間の科学力はまだまだ稚拙であることを認識すれば、痛みの原因を「血管に神経が圧迫されている」などと断定して手術などを行うことがどれだけ傲慢で独断的あるかがわかります。どうか忘れないでください。現医学において、痛みのシステムはまだまだ未解明であるという真実を心に刻んでください。

私は明らかに原因がわかっている(例えば腫瘍により三叉神経が圧迫されているなど)場合以外に、「痛み」という症状にメスを入れて治療することに反対です。それは神の手を持つといわれる脳外科医に行われる手術だとしても反対です。なぜならば「痛み」は解明されていないということが事実だからです。

三叉神経痛の原因が延髄レベルの神経細胞炎に存在している場合、脳外科で行われる全ての手術は効果がありません。延髄レベルに原因があると、中枢感作状態となり、副鼻腔炎が頭痛として感じたり、鼻炎が鼻の痛みとして感じたり、瞳孔の動きと共に目の奥に痛みが出たり・・・など、非典型的な痛みが起こるでしょう。しかし、そうした症状は現医学で解明されていないわけですから、むやみに外科医たちの理論を信じてはいけません。これらの症状を外科医たちの手で手術された場合、痛みが改善することはありません。酷くなることさえあり得ます。痛みに対して手術をするということは、半分は無謀と言えます。

痛みは現医学で解明されていないという事実を真摯に受け止めるならば、まず、痛み治療にはブロック注射などで可能な限り治療することが第一選択であり、それでも治らない場合にのみ、最終的に外科治療があるべきでしょう。

また、星状神経節ブロックで治らない痛みは「精神のストレス」であると判断するペイン科の医師が多いと思われますが、星状神経節ブロックで治らない痛みも、上頚交感神経節ブロックでは治ることがあることを考慮すべきであり、「治らない=精神のストレス」と軽はずみに判断する現医療体制に疑問を感じます。少なくとも私は「精神のストレス」と言われる方々の多くをブロックで治しています。

 

三叉神経痛治療

現在のところ、有効な治療法としては「上頚交感神経節ブロック」以外にないと思われます。星状神経節ブロックでは効果が低いでしょう。私は1、副鼻腔炎と誤診されて手術を受けたが全く痛みが改善しなかった右顔半分の痛みの女性を同ブロックでほぼ完治(たまに再燃するのでブロックを不定期に行う)、2、後頭部とこめかみの痛みで様々なペイン科を回っても治らなかった男性を上頚交感神経節ブロックと頸部硬膜外ブロックでほぼ完治させ、3、5年間続く三叉神経痛の治療で手術を勧められていた男性にブロックしてほぼ完治させた例など、の実績があり、これらは本ブロックで十分に治せる可能性があると考えています。手術を考える前に、まず上頚交感神経節ブロックを受けるべきだと思います。

何度も言うように、「痛みの原因は現医学では解明されていない」にもかかわらず、手術で治すという傲慢な判断に極めて違和感を覚えます。

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