パーキンソン症候群

パーキンソン症候群

基礎に脳血管の劣化(血栓や微小脳梗塞など)があり、大脳基底核が血行不良に陥ると、神経細胞が変性を起こし、パーキンソン病と同様な症状を呈してくる疾患をパーキンソン症候群と言います。手が震えたり小刻み歩行になったりして歩行能力が激減します。普通のパーキンソン病には特効薬としてL-dopaなどがありますが、脳血管障害によるパーキンソンには効果が少ないと言われており、治療薬がほとんどない状態です。そして悪化の一途をたどる病気です。高齢になると、腰椎疾患にこのパーキンソン症候群が加わり、ダブルパンチで歩行能力が極端に低下し、寝たきりになることが多いと言えます。

治療法(確立された治療法ではありません)

近年、脳細胞が再生されることがわかってきました。これまでは死んだ脳細胞が再生されることはないと言われていました。もしも、脳細胞に十分な血液が流れれば理論上再生可能と思われます。よって大脳基底核への血流が改善すればパーキンソン様の症状も改善すると考え、頚部交感神経節ブロックを定期的に行うという治療法が将来的には確立されるでしょう。

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この頚部交感神経節ブロックを「手の震えが起こる」という患者に行ったところ、手の震えが治まったという事例があります。まだまだ未確立の治療ですが、このブロックでパーキンソン様症状を軽快させることができる可能性があります。
パーキンソン症候群の治療報告(外部リンク)

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